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基本スペック 基本能力値 考察 基本スペック 名前 ルイズ 異名 魔界人 種族 魔人族 雇用種族 魔人 雇用クラス 魔人系 特殊雇用 初期勢力 放浪 初期レベル 5 初期スキル 魔人剣、ダークネスE 固有スキル リーダースキル 魔力UP、魔力限界突破 必殺スキル なし 取得スキル 基本能力値 基本能力値 HP 1400 MP 100 攻撃 80 防御 30 魔力 80 魔抵抗 30 素早さ 80 技術 80 HP回復 3 MP回復 5 移動 220 移動タイプ 魔界 exp_mul 125 召喚可 2 耐性 火 水 土 風 霊 光 闇 弾幕 毒 麻痺 幻覚 混乱 沈黙 石化 恐慌 吸血 魔吸 ドレイン 即死 パワフル 洗練 弱い 強い 強い 強い 強い 強い 超強 強い 強い 強い 強い (空白は強くも弱くもない・普通) 限界突破 限界突破Ⅰ:スキルを強化します(ダークネスE→ダークネスN) 限界突破Ⅱ:スキルを強化します(魔人剣→魔人剣Ⅱ) 限界突破Ⅲ: 考察 名前 コメント すべてのコメントを見る ある程度レベルが上がるまでは神綺の部下推奨 -- (名無しさん) 2011-09-08 22 21 46
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朝、目が覚めたキュルケは着替えを終えると鏡の前に座り、化粧を始める 今日は虚無の日、休日である 確実に誘惑するにはどんなメイクをしようかと、考えながら鼻唄をする 化粧を終え、自分の部屋を出て、ルイズの部屋のドアを開けたが空っぽであった 「相変わらず色気の無い部屋ね。それにしてもダーリンは何処へ行ったの?」 すると外からヒヒーンっという声が聞こえてきた 窓から覗くと二頭の馬とそれを引っ張る二人、ロムとルイズだ 「おっと!頬を舐めるのは止めてくれないか?そうだ、ははっ可愛いな」 「あんた馬に乗った事あるの?」 「いやないな。俺の世界には動物に変形できる者もいるが」 「なんでもありねあんたの世界は・・・・、さあ行くわよ」 二人は馬に股がり走って学院を後にした 「あの二人・・・・、街へ行くのね!こうしちゃいられないわ!」 キュルケはそう言って部屋を後にした。 タバサは虚無の日が好きだ、読書によって自分の世界が形成できる日、彼女にとってはそれ以外は他人と戯れるありふれた世界である この日も自分の回りに音を消す魔法、『サイレント』をかけて何時もの世界と自分を遮断して自分の世界に入り浸る そんな自分を元の世界に引き戻す者が表れる キュルケだった 彼女は自分の部屋の鍵を禁止されているはずの『アンロック』で解除して入ってきた 慌てた様子で彼女は大袈裟に声を出すモーションをとっている 本来なら自分の読書を邪魔する者は『ウインド・ブレイク』で吹き飛ばすのだが、相手は数少ない友人のキュルケである しかたなく、タバサは本を閉じて魔法を解除した 「タバサ。今から出かけるわよ!早く支度して頂戴!」 「虚無の曜日」 「わかっている、貴方にとって虚無の曜日がどんな日だか痛い程知っている でも今はそんなけと言ってられないの。恋なのよ恋!」 会話からどれだけこの二人が対照的なのかがよくわかる キュルケは感情で動き、タバサは理屈で動く それぞれを例えるなら火と水のようなものだが何故か仲がよかった 「そうね。あなたは説明しないと動かないよね。 あたしね、恋をしているのよ!あの人に!でもあの人はにっくいヴァリエールと出掛けたの!あたしはそれを追いかけたいのよ!」 それを聞いたタバサはやっとで動きだした 「ありがとう!じゃあ動いてくれるのね!」 少し涙目のキュルケにタバサは頷いた、そして窓を開けて口笛を吹きシルフィードを呼んだ 実の所タバサがキュルケの願いを受け入れたのは2つの理由がある 1つはキュルケが親友であること いつも一緒にいる友人のだから共に助け合うのが筋なのだろうか もう1つは彼女の追跡対象があのルイズの使い魔であることである ギーシュとの決闘で彼はとんでもない物を見せてくれた 平民でありながら風の塔の上に立ち、名乗り、飛び降りる そしてゴーレムを自らの拳と脚で砕く、魔法を使わずしてそんな平民見た事がない あの時タバサは本で読むようなリアリティを生で感じる事によって彼に興味を持ったのだ 今日も何か面白い物を見せてくれるかもしれない 理由はそれで十分であった 二人を背に乗せてドラゴンはばっさばっさと力強く羽ばたき、宙を浮いた 「いつ見てもあなたのシルフィードには惚れ惚れするわ」 キュルケが赤い髪を靡かせ感嘆の声をあげる 「どっち?」 タバサが尋ねる 「わかんない・・・・慌ててたから」 そしてタバサが命じる 「馬二頭、食べちゃだめ」 シルフィードは小さく鳴いて、蒼い鱗を輝かせ、空を泳ぐように翔んだ 一方学院の宝物庫の前に一人の女性、ミス・ロングビルが立っていた 鉄でできた巨大な扉を見上げ手を当て、慎重に辺りを見回した後ポケットから杖を取り出すと呪文を呟きそれを振る しかしバチッと電撃の様なものが走る 「どうやらアンロックは効かないようね・・・・この調子だと『錬金』も効かないようですし、さて、どうしましょ」 扉を見つめていると足音が聞こえてきた 一週間前より激務で禿げてしまったコルベールであった 「おやミス・ロングビルこんな所でなにを」 「あらミスタ・コルベール、実は・・・・宝物庫の目録を作っておりまして」 いや、それは大変ですなぁと禿げがテカるコルベールが笑う そしてロングビルは少しくだけた感じで話し、尋ねた 「ねえ、ミスタ・コルベール」 「はっはい、なんでしょうか」 ハゲコルベールが少し惑った感じで聞く 「宝物庫の中に入った事はありまして?」 「ありますとも」 「では、・・・・をご存知で」 「いやぁ、それが見た事があると言えばあるのですが何やら他のガラクタ、もとい宝と比べると厳重に保管されてましてな」 「それで・・・・?」 「恐ろしくてちゃんと見た事がないのですよ」 ロングビルはふむ・・・・と呟く 「わかりました、とても参考になりました。ではまた昼食の時間に」 「あ、はいそれでは」 (やはり強攻突破しかないようね、タイミングは今夜。ウフフ、一体どんなお宝なのかしら?) (それにしても綺麗だった、昼食も楽しみですな) それにしてもこの禿げのオッサン、迂濶である 所変わってそこはトリステインの城下町 ロムはルイズと人が賑わう道を歩いていた 貴族らしい格好が見当たらないので殆んどが平民の様である 老若男女が歩き、走り、喋り、それぞれ店を持ち、果物や肉や、篭を売る人たちで賑わう 「売っている物は違えどどの世界でも街は賑わうものなのだな」 「そんなの当たり前でしょ、じゃあ早速武器屋に行くわよ」 どんどん進んでいくと回りに看板が増えていく ×印の看板だったり薬瓶の看板だったり様々だ 「商売人は立派ね、あんな物まで売るなんて あっあれよ!」 ルイズが目の前の剣の形の看板を下げた店に指をさす 「あ~あ暇だねぇ、こんなに天気がいい日に金貨をドーンと置いて行く気前のいい客は」 「客よ、ちょっといいかしら」 (本当に来やがった!)「い、いらっしゃいまし貴族様!この店になんの様で・・・・」 「剣を買いに来たに決まっているじゃない。あいつに合った剣を探してほしいんだけど」 ロムは店の中にある剣を真剣な目付きで眺めている そんな様子を見て店主はニヤリと笑う 「お連れの騎士様は?」 「剣が欲しくて欲しくて堪らないから私が買ってあげる事にしたのよ」 「これは何という慈悲深い貴族様!いや~そんな貴女にはきっと民衆は尊敬するでしょう!」 ルイズが少しにやける、満更でもないようだ (こりゃ、鴨がネギしょってやってきたわい。せいぜい高く売り付けようか) 「店長!少し聞きたい事がある!」 突然のロムの大声に驚く主人 「な、なんでしょうか」 少しおどけた感じで聞く 「この店には狼の印が入った剣はあるか」 「狼の印ですかい?いや~そんな物はないですねい」 「そうか・・・・、すまん邪魔したな」 ロムは店から出ようとするがルイズに引き留められる 「ちょっと!折角人が買ってあげるって言っているのにそれは無いでしょ!」 「しかし目的の物がなければ仕方ない・・・・」 「か・い・な・さ・い!嫌ならまたドカンよ!」 ロムはギクッとした顔を見せた後 「見ていこう」 あっさり落ちた 「も~ダーリンったら何処へ行ったの!?」 後を追って街に着いたキュルケとタバサ 「このままじゃルイズに先を越されるじゃないの~」 っとキュルケが喚いているとタバサが顔の前に杖を出す 「・・・・あれ」 「あれ・・・・ってダーリンとルイズ!?」 武器屋からルイズとロムが出てきた、ロムは腰に鞘を付けて手に持った剣を眺めていた 「ゼロのルイズったら~!私にダーリンとられたくないからってプレゼントで気を引くつもりね! こうしちゃいられないわ!タバサ、ここでちょっと待っててね!!」 キュルケは武器屋に向かって走っていき、タバサふう、と息を吐いて再び本を読み始めた 「あんた本当にそんなボロい剣でよかったの?」 ロムに向かって少し呆れたような声を出すルイズ、すると 「ボロいボロいうるせえな娘っ子!こちとら伊達に長生きしてねぇんだぞ!」 なんとロムの持つ錆びた剣から声が出てきたではないか 「なんですってー!このボロ剣!」 「二人とも落ち着け、とにかくこれから宜しく頼むなデルフリンガー」 「おうよ相棒!へへっやっぱり強い奴が主人だと気分がいいな!」 この喋るボロ剣、デルフリンガーのこと魔剣インテリジェンスソードを買ったのはこのような経緯があった 店の主人はルイズが貴族である事を良い事に大剣を市場相場では有り得ない値段で売りさばこうとしていた。 それでルイズが主人に交渉している時、突然声が聞こえた 「おい、そんなん買わねえ方がいいぞ。そこの親父はがめついからてめえらからぼったくるつもりなんだよ」 ルイズとロムは思わず声の出所に振り向いたが、誰もいなかったので不思議に思っていると主人が突然怒鳴った 「やい!デル公!お客様に失礼な事を言うんじゃねぇ! 貴族に頼んでドロドロに溶かしてやるぞ!」 「やってみやがれ!どうせこの世にゃ飽きた所だ!」 「それってインテリジェンスソード?」 ルイズが当惑しながら尋ねる 「そうでさ若奥様。意思を持つ魔剣インテリジェンスソードでさ。 でも口が悪くて悪くてこいつのせいで何人も客が逃げたことか・・・・」 主人が愚痴を溢していると 「面白そうだな」 っとロムが興味を持ち、喋る剣を手に取った 「おいこらに俺にさわんじゃねぇ・・・・てあれ?」 さっきまでの大声が急に小さくなった 「おでれーた。てめー『使い手』か」 「『使い手』だと?」 「それにかなりの修羅場を越えてやがるな・・・・」 「それはあっている」 「面白ぇ、てめ、俺を買え」 「・・・・わかった、買う、マスターこいつで頼む」 するとルイズが嫌そうな顔になる 「え~~そんなのにするの?もっと綺麗でしゃべらないのにしなさいよ」 「しゃべる剣なんて面白いじゃないか。俺の世界には人を操る剣はあったがしゃべる剣は無かったぞ」 今さらりとトンでもない事を言った気がしたが・・・・取り敢えず他に録な剣が無いので買うことにした 「あれ、おいくら?」 「百で結構ですわ、あとこれはあいつの鞘、これを付けていれば黙りますぜ」 「じゃあはい、これで」 「毎度」 こうしてルイズとロムは店を後にした この後すぐにキュルケが入店し、彼女のお色気攻撃によって主人は店一番の業物を超格安の値段で泣く泣く手放す事になる 「・・・・所でデルフリンガー」 「なんでい相棒」 「お前は狼の印が付いた剣を知っているか?」 「知らねえな」 「そうか・・・・」 おまけ 食堂にて シエスタ「おかしいわね、ロムさん昼頃になっても会えない・・・・。一体どうしたんだろ」 「昨日は酷い目にあったよ・・・・まさか彼女に燃やされるなんて」 「ああまさかキュルケがあの平民と付き合っているなんて」 シエスタ(ピクッ) 「あの平民許さないよ、きっと彼女はアイツに誘惑されたんだ」 シエスタ(ピクッピクッ) 「でも彼女は強い人が好きだなんて言っていたからな・・・・」 「いるわけがいないよなぁ、風の塔から飛び降りる平民なんて」 シエスタ(!!!!) 「僕も『フリッグの舞踏会』で風の塔から飛び降りたら彼女は振り向いてくれるかなぁ」 「それじゃ足が折れて踊れないだろ」 「問題はそれじゃない、あそこから落ちたら死んじゃうから!」 「ハハハハハハハ」 シエスタ(・・・・・・・・・・・・) 続く?
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前ページ次ページ聖剣と、ルイズ 「すげ……」 誰かの呟きの通り、それは凄まじかった。 今までの爆発とは、明らかに規模が違った。爆風や爆音はいつもの通りだったが、絶対的な範囲の違いが感じられた。爆心は遥か遠くだったのが、その場にいた者達の命を救った。今まで彼女を野次っていた同輩の少年少女達は、爆煙に巻かれながら、自分達と彼女が『全くの別物』である事を、この時点で知ってしまった。 「手応えありよ!絶対に成功したわ!」 自信満々で宣言する、見えざる同級生の少女。恐らく小さな胸を張り、煙が晴れて使い魔の姿を見る事を心待ちにしているのだろう。今まで自分を嘲ってきた連中を見返す事が、やっとできると。既にそれは達成されているが、憐れな同級生の姿が、彼女────ルイズには見えなかった。 やがて、煙は少しずつ晴れ、だんだんとそのシルエットを現す────筈だった。 その場にいる全員の視線の先に、いつまで経ってもそれは姿を見せない。全員が、今までの爆発の中心を見ていた。抉られた大地、それだけだ。 「なんだよ、驚かせやがって」 「やっぱりゼロはゼロね」 「これが最後って約束だろ?」 「何が『絶対に成功したわ!』よ。ただ派手になっただけじゃない」 皆が口々にルイズを罵る。不安の裏返しだった。あんな威力、どんなメイジであっても絶対に出せない。自らの存在理由を脅かされそうな、そんな予感から自分を護るための、僅かな抵抗だった。 少ない例外は、赤い髪の少女と蒼い髪の少女、そして禿げ上がった中年くらいだった。 彼らも、失敗したと思っていた。この時は、まだ。 「あー……、ミス・ヴァリエール。残念だが……」 「……なあ、あれ、さっきまであそこにあんな塔あったか?」 禿げ上がった中年、コルベールの言葉は、その小さな問答により、波紋の様に広がったざわめきにかき消された。 「塔?」 「あれだよ。かなり高い」 「何個かあるぞ?」 「何あれ」 学園の塀の向こう、森の先に、空を切り裂く様な長い黒いシルエットが見えた。細く遠く、高い。幾つかの最も近い『それ』もかなり高いが。最も遠いそれは、一際眼を惹いた。 「なあ、もしかして……」 「もしかすると、ね」 数人の生徒達が、レビテーションやフライの魔法で宙に浮かぶ。上からなら、何か見えるかも知れない。そう思ったのだろう。 果たしてそれは正解だった。彼等の眼には、有り得ないものが映っていた。 やたらと静かな上空が気になったのか、一人、また一人と彼等に続いて宙に浮かぶ生徒が増える。そして、それを見て絶句するのだ。 唯一飛べないルイズと、赤髪と蒼髪の少女達、そして教師であるコルベールだけが、大地に残された。 「なんかとんでもないものが見えるみたいね」 赤髪の少女、キュルケが最も遠い塔を見て呟く。 「…………」 蒼髪の少女、タバサは無言だ。何かを考えている様にも見える。 「なに……なんなのよ……私にも見せなさいよー!」 ルイズは喚いている。 それを尻目に、タバサは召喚したばかりの使い魔、風竜の背に乗る。そしてキュルケに眼をやると、彼女は頷いた。最後にルイズに視線をやり、 「乗る」 とだけ、言う。その意味を理解した瞬間、ルイズは風竜に飛び乗った。 そこには、壮大としか言えない光景があった。 森だった場所が綺麗に円形に切り取られ、その中心に最も高い、有り得ないくらい高い塔がある。その周りに中央の塔の半分くらいの背丈の塔が六つ囲んでいる。かなり間を開けて、その更に外周に背丈の低い建造物と得体の知れない何かが四つ。後は手前側に建造物が四つ密集していた。塔から伸びる道が、離れたそれらが付属物であることを示していた。 余りにも巨大で、余りにも美しく、余りにも禍々しい、余りにも巨大な施設だった。誰もが絶句するくらいに。 そしてこれ程の物を造る技術は、この世界、ハルケギニアには絶対存在しない。有り得ないのだ。せいぜい数十メイルが限度の技術で、何百メイルもある塔をどうやって造るのだろうか。 「綺麗……」 ぽつりと、ルイズが呟いた。確かに、ここまで巨大で、かつ精密な建造物は美しかった。感動、いや、畏怖すら覚える。そこにいる全員がそう感じただろう。 「あー、すまないが、コントラクト・サーヴァントを済ませて貰えないだろうか、ミス・ヴァリエール?」 情緒もへったくれもあったものではない。が、コルベールが声をかけたお陰で、その場の全員が正気に戻った。 「ミスタ・コルベール……これも……使い魔なんですか?」 ルイズが不安げに問うが、 「状況から言って、ミス・ヴァリエール。あなたの召喚した使い魔で間違いないでしょう」 と、太鼓判を捺した。 「…………。……タバサ、あの塔に。お願い」 数瞬悩んだが、すぐに彼女はその光景について考えるのをやめた。これは人知を越えたもの、これが何かなんて考えるのは愚かしい、と、あ、タバサのこと、初めて名前で呼んだ、なんてことは思っていた。 タバサは頷き、中央の塔に風竜を飛ばす。あまりにも巨大で広大なため、風竜でもそこそこ時間がかかる。後ろから同級生達が追ってくるが、風竜に追い付ける筈がなく、次々に諦め、高見の見物に入る。 やがて風竜は高度を下げ、中央の塔の根元の近く、ではなく、それよりかなり手前に着地した。塔の非常識な大きさが、距離を見誤らせたのだ。 「嘘、まだあんなに遠いの?」 どれだけの距離があるのかは判らない。だが、ルイズは風竜を飛び降り、塔に向かって駆け出す。 案外短かったが、それでも走るには長い。一体、幅は何メイルあるのだろうか。天辺からは何が見えるのだろうか。汗だくになりながら、その塔の壁に手を突き、霞んで見えない天頂を見る。初めての、成功した魔法が、前例の無いくらい大規模な『施設』。ひょっとして、私は凄い存在なのか、などと思うのも無理はない。 一通り感慨に耽り、しかし風竜の羽音を聞き、あまりゆっくりしていられないと思ったルイズは、さっさと契約してしまう事にした。 「……我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」 呪文を唱え、塔にキスをする。途端、地面が光り、ルイズに何かが流れ込んだ。 その頃、コルベールをはじめ生徒達は中央の塔に向かいながらその光景を見ていた。 巨大すぎて時間がかかる。先行したルイズ達が豆粒の様に小さく見えるのだ、無理もない。 「コルベール先生、この施設、一体何なんですか?」 生徒の一人に訊かれ、師は困り果てた。一見して、ハルケギニアには存在しないものなのだ。学者としての性格が強い彼にも、この施設が一体、どんな目的で、どんな用途があり、どう使うのか、皆目見当がつかなかった。 「わかりかねますな。ハルケギニアにはこんなもの、存在しませんからな。異世界かも知れませんぞ」 故に、そう答えるしかなかった。彼のその言葉は正解だったのだが、今は知る由もない。 と、その施設に変化が起きた。綺麗に舗装された地面が光り輝いていた。 「先生!なにが……」 「わかりません!皆さん落ち着いて!」 騒ぎのだす生徒達を制し、その光景をじっと観察する。眩しい。 やがて光は外側からゆっくりと輝きを失い、一部を除いて完全に消えた。 それはまるで、何かの紋様に見えた。 「まさか、これは……ルーンか?いやはや、これ程大きいと、案外判らないものですな。しかし珍しい形だ……ッ!」 慌ててメモ帳にその図形を書き写すコルベール。今まで抑えていたが、学者としての血は騒ぎまくっていた。 タバサは、眼下に倒れているルイズに向かい、風竜を下ろした。 駆け寄り、首に手を当て、脈が有ることを確認し、ゆさぶる。 「う……」 ただ気絶していただけのようだ。すぐに眼を醒ます。 「う……ん。頭、痛い……」 頭に手を当て、躯を起こそうとはしない。 「大丈夫?」 タバサも心配するが、全く動かない。ぶつぶつと、痛みを訴えるだけだ。眼に光が無い。 「え……?これ、もしかして……ハルケギニア?あれ?」 だんだんと痛みを訴える呟きから、意味の判らない単語を呟く。 「私……?なんで?い……嫌……これ……」 「ここ……世界の……外側?」 彼女の眼は、自分を、いや、世界を『外側』から見ていた。使い魔の一部によって。 痛みを対価にする様に、それが『何』なのか、ゆっくりと理解する。 「凄いわ……私……力を、手に入れちゃった」 感覚の共有で、視界をジャックしていた。この施設と共に召喚された、遥か天空の彼方に存在する、軍事衛星の視界を。 そして、知識も。 「素晴らしいわ、エクスキャリバー。私の、使い魔」 彼女は、聖剣の名と共に、それが異世界の戦略兵器だという事を知った。 前ページ次ページ聖剣と、ルイズ
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「やっちゃったね・・・・・」 これで何度目だろう。性懲りもなくまたやってしまった。 食堂から流れてくるおいしそうな匂いが恨めしい。 「きり丸!なんであんなこと言ったの!僕もう昨日から何も食べてないんだよ」 普段はおとなしいしんべえが声を荒げる。無理もない。しんべえにとっては一食抜かされただけでも一大事なのに、丸々一日何も食べることができないなんてのは拷問としか言いようがない。 「まぁまぁしんべえ、きりちゃんだって悪気があった訳じゃないんだし。仕方ないよ」 半ば自分に言い聞かせるように乱太郎が言った。 乱太郎は肩を落とした。まさか、丸一日分の食事を没収されるなんて夢にも思っていなかった。土井先生や山田先生でもこんな罰は与えないだろう。せいぜいゲンコツが飛んでくるぐらいなものだ。 これからどうしようかと考え、隣を見るとボケェと前を見ているきり丸の顔が目に入った。 (きりちゃんもご飯食べられなくてガッカリしてるんだよね) そう思った矢先きり丸の目が輝きだした。乱太郎はこれが何を意味するのかよく知っている。 「金~金金金金かね~」 どうやら彼の探知機が金を探し当てたらしい。 「行ってらっしゃい」 きり丸はこちらの世界の金の音も聞き分けることができるようになっていたらしい。さすがはきり丸である。 しかし、きり丸を見送ってしまってからはたと気づいた。ルイズが食事を終えて戻ってきた時、きり丸が居ないとまた怒られるんじゃないだろうか。 「『使い魔のくせに勝手に歩き回ってんじゃないの!罰として一週間食事抜き!』なんて言われたらどうしよう」 呼び戻そうにも二人とも一文無しである。きり丸召喚魔法は使えない。 「どうしようしんべえ。またルイズさんに怒られ・・・・・あれ?しんべえ?」 乱太郎は隣にいたはずのしんべえに話しかけていたつもりだったのだが・・・・・。なんとしんべえまでもがいなくなっていた。 (どこに行っちゃったのさしんべえ?)私一人にしないでよ。あぁどうしよう、どうしよう・・・・・・・。 「あんた何ぶつぶつ言ってんの?」 キター。 ビクビクして何も言えないでいる乱太郎にルイズは畳み掛けた。 「他の二人はどうしたの?」 「どうしたの?答えないよ」 乱太郎は突然の襲撃に口をパクパクさせていた。怒ってはいないようだが、ルイズの顔が真ん前にある状態で質問されると正常に頭が働かなくなる。 「まさか、何かやましい事でもしてるの?」「ち、違いますよ」 「じゃあ何なのよ」 「トイレに行くって言ってました」 こんな言い訳を考えつくのに普段の10倍かかってしまった。 「あっそう。じゃあ行くわよ」 落ち着いて考えれば心配する必要はなかったのかもしれない。まぁルイズにとって何が気に障るのか乱太郎はわからなかったので仕方がないことではあるが その頃しんべえは久し振りのご馳走を頬張り満面に笑みをたたえていた。次から次へと口に運ぶ。昨日の夕飯は抜かされたし、ここに来てまともに食べた料理と言ったらスープぐらいのものだ。いつにも増して美味しく感じられる。 さっききり丸が金を求めて走り出したのと同時にしんべえは食堂に足を踏み入れた。余りにも美味しそうな匂いだったので磁石の如く引き寄せられてしまったのだ。 一段落してしんべえが口を開く。 「さっきはありがとう。ここの料理美味しいね」 しんべえの隣には青い髪の少女が座っていた。
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Blu-ray りゅうおうのおしごと! VOL.1 初回限定版 りゅうおうのおしごと! 16 画集付き特装版 発売日:3月28日・4月16日 ・原作者“白鳥士郎”書き下ろしオリジナル短編小説「りゅうおうが生まれた日」《前編》52P ・「りゅうおうのおしごと!」スペシャルイベント(昼の部)先行予約シリアルナンバー封入 ・特製解説書(24P予定) ・切って遊べる!SDキャラゴロゴロ将棋駒 ここを編集 2018年1月放送開始。プライムビデオが配信開始。 http //www.ryuoh-anime.com/ 監督 柳伸亮 原作 白鳥士郎 シリーズ構成 志茂文彦 原作イラスト しらび キャラクターデザイン 矢野茜 プロップデザイン 北山景子 美術監督 里見篤 美術設定 袈裟丸絵美 色彩設計 鈴木ようこ 撮影監督 川田哲矢 撮影監督補佐 李首賢 CGラインディレクター 斎藤威志 特殊効果 石原智美 2Dワークス 濱村敏郎、関口卓弥 編集 渡邉千波 音響監督 本山哲 音響効果 上野励 録音調整 今井修治 録音助手 今沢尚樹 音楽 川井憲次 アニメーション制作 ProjectNo.9 シナリオ 志茂文彦 金子祐介 杉澤悟 絵コンテ 柳伸亮 朝倉カイト おくむらよしあき 島津裕行 福島利規 佐藤篤志 いわたかずや 演出 朝倉カイト 篠崎康行 伊藤浩 松本マサユキ しぎのあきら 佐藤篤志 羽多野浩平 佐々木純人 作画監督 矢野茜 一ノ瀬結梨 谷口元浩 桜井正明 服部憲知 山口保則 藤澤俊幸 松原一之 小澤和則 栗原学 酒井kei 舛舘俊秀 亀山千夏 能海知佳 島崎望 谷口繁則 森出剛 園田高明 渡辺奏 池田竜也 松岡秀明 河原久美 野村雅史 佐藤愛架 阿部安佳里 船道愛子 ひのたかふみ 後藤望 原田幸枝 劉雲留 林隆祥 藤田正幸 堀光明 森悦史 横井将史 佐藤弘明 和田賢人 渡邊一平太 向川原憲 那須野文 近藤雄一 池田有 戸倉紀元 小橋陽介 山口康則 久利弘志 川尻冬芽 北山景子 冨田佳亨 今泉竜太 野村美織 高橋宏郁 武田薫 河原久美子 青木真理子 大野勉 プライムビデオ:りゅうおうのおしごと! 1. 第一局「押しかけ弟子」 出演:内田雄馬, 日高里菜, 佐倉綾音 再生時間:23 分 初公開日/初回放送日:2018年1月9日 ■関連タイトル Blu-ray りゅうおうのおしごと! VOL.1 初回限定版 書き下ろしオリジナル短編小説付き りゅうおうのおしごと! 16 画集付き特装版 りゅうおうのおしごと! 11 ドラマCD付き限定特装版 りゅうおうのおしごと! 9ドラマCD付き限定特装版 りゅうおうのおしごと! 7 ドラマCD付き限定特装版 OPテーマ コレカラ EDテーマ 守りたいもののために りゅうおうのおしごと! 6 ドラマCD付き限定特装版 りゅうおうのおしごと! 5 小冊子付き限定版 りゅうおうのおしごと! 4 ドラマCD付き限定特装版 りゅうおうのおしごと! 2 ドラマCD付き限定特装版 りゅうおうのおしごと~音盤戦五番勝負~ 【初回特典 缶バッチ付き】 原作小説 りゅうおうのおしごと! 1 ヤングガンガンコミックス りゅうおうのおしごと! 1 りゅうおうのおしごと 文庫 1-巻セット Kindle まとめ買い りゅうおうのおしごと! 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! 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「ちょっと!あんた達何をやっているのよ!!」 もの珍しさに二人の周りを囲む人の壁から血相を抱えたルイズが出てくる 「ギーシュ!貴方何を考えているの!?貴族が平民に決闘を申し込むなんて!!」 「これはこれはミス・ヴァリエール、君の使い魔がとある二人の名誉を傷つけてね。それで僕が君の変わりに礼儀を教えようかと思ってさ」 「だからってそんなの!そいつは平民なのよ!」 決闘を申し込まれた男、ロムに杖を向けるルイズ 「そんなの関係ないさ。貴族と平民での間ではね」 第3話 ハルケギニアに巻き起こる拳 トリステイン魔法学院の図書館は食堂がある本塔の中にある。 おおよそ30メイルの高さの本棚が壁際に並んでいる様子は壮観だ。 ここには始祖ブリミアがハルケギニアに新天地を築いて以来の長き歴史が詰め込まれている。 そんな図書館の中には教師のみが閲覧を許される『フェニアのライブラリー』がある そこに一人の中年魔法教師が昨日の夜から寝ずに書物を調べている、コルベールだ 彼は今、一心不乱に自分の疑問を答え本を探している その疑問とは彼の手に持つスケッチに書かれていた。 スケッチに書かれていたのはロム・ストールの左手に浮かび上がったルーンであった (やはり見つからない・・・・、あの様なルーンは召喚の監督を担当してから初めて見るからな・・・・、いやしかしそれ以上に疑問なのは) 一呼吸して自らを落ち着かせる (彼女の使い魔!一応、人間であるか確かめたがディテクト・マジックを使ったが・・・・、人間所では無い!生物でも幻獣でも無かった!!) 彼の読んでいるルーンに関する本の横には、古代魔法によって作られたゴーレムに関する本、過去のエルフにの交流に関する本も置いてあった (一体彼は何者なんだ・・・・)そう考えながらレビテーションで手に届かない本を取る、そして見つけた、それは始祖ブリミルが使用した使い魔達について記述された古書であった (こっこれは!) ページの一節とスケッチのルーンを見比べ目を見開き驚くコルベール (早くオールド・オスマンに伝えねば!) 慌てて本を抱えて飛び出して行った 「いいだろう、受けて立とう」 ロムの一言に周りが騒ぎ出す、今まで平民が貴族と決闘をするなんて事は無かったのだから当然である 「ちょ、ちょっと勝手に話を・・・・」 「うん、それでいいんだ。では食後にヴェストリの広場に来たまえ。では皆、食事を楽しもう」 慌てるルイズにギーシュが話を進めてギャラリーを解散させる 残っていたのはルイズ、ロム、シエスタの三人であった 「あ、あなた殺されちゃう・・・・、貴族を怒らせるなんて恐ろしい事を・・・・」 シエスタが恐ろしいものを見た顔で震えている 「シエスタ、君は先に厨房に戻ってくれ俺はマスターと話がある」 シエスタが横を見ると今でも何かを言いたそうなルイズがいた、そしてそのまま小走りで厨房へ向かった 「あんた、何をしているのよ!勝手に決闘の約束なんかしちゃって・・・・、今すぐ謝りに行きなさい!」 「何故だ」 ロムが表情を変えずに言う 「何故って怪我するかもしれないのよ!いいから謝りに行きなさい!今なら許してくれるかもしれないわ!!」 「駄目だ、彼は言っていた、名誉を賭けて闘うと、俺はそれに答えなければならないんだ」 「こんな時に何を言っているのー!」 この時ルイズは心配していた、いくらロムが強い戦士でも魔法が使えなければこの世界では通用しない ただ単にロムを身の安全を心配していた 「あのね?!闘ったら絶対勝てないし怪我するわ!いや、怪我で済んだらいい方よ!!」 「そんな事はやってみないとわからないだろう」 「聞いて!平民はメイジには絶対に勝てないの!」 するとロムはじっとルイズを見る、 「な、何よ・・・・」 「頼むマスター、この決闘、認めてくれないか」 ロムは続けて言う 「戦士として決闘を申し込まれたからには潔く闘いたい。その代わり俺は必ず勝つ」 ロムの澄んだ目に悩んでしまうルイズ、そして・・・・ 「あ~も~!分かったわ!受けてきなさいよ分からず屋!!けちょんけちょんにやられて少しは反省してきなさい!!」 「感謝する!」 ルイズは起こりりながら自分の席に座る、そしてロムは厨房に戻って行った 「只今戻ったぞ・・・・うん?」 ロムが厨房に戻るとおどおどしたシエスタが、そしてその後ろにはマルトーを中心としたコック達が 「聞いたぞ!あんた貴族と決闘するんだって!?」 「応援しているからな!!」 「あんたが勝ったらここの奉公人皆集めてパーティだ!っと言っても料理は余り物だけどな!」 もう既にお祭り状態だ、シエスタが言うには余りにも心配であったので先輩メイドに相談した所、それがあっという間に広まったらしい 「あの、怪我はしないようにしてくださいね・・・・」 「ああ・・・・」 一方ルイズはと言うと心配をしていた さっきは勢いであんな事を言ってしまったが冷静に考えるとそれはとんでもない事だ、平民がメイジに挑むなんて・・・・ 「あらあらなんであんたそんなに暗い顔してるのよ」 ルイズの隣にキュルケが座ってきた さらにその隣にずっと本を読み続けている小柄で眼鏡をかけ、水色の髪をした少女タバサが座った 「何のよう・・・・」 天敵相手に小さな声を出すルイズ 「聞いたわよ、あんたの使い魔、そうそうロムがギーシュと決闘をするんだってね。 それであんた自身どう思っているのかなーって。心配なの?」 「心配なわけないじゃんあんな奴・・・・」 ルイズは前にあったコップの中身を飲み干しながら言った 「私はあの人が勝つと思うわよ。だってあんなヒョロ男なギーシュより強そうじゃない!タバサあなたどう思う?」 「・・・・・・・・」 タバサは前の皿からパンを千切って黙々と食べている 「・・・・どっちとも興味ない」 「あらそう、面白そうなのにね~」 するとルイズが立ち上がる 「あんたの顔見てたら食欲失せたわ。授業始まるまで部屋で寝てる」 そう言って食堂から出ていった 「あ~あ、何なのあいつ、さっきまで元気だったのに」 「・・・・責任を感じているのよ」 タバサがポツリと言った ヴェストリスの広場は学院の敷地内、『風』と『火』の塔の間にある そこは日中でも日があまり差さない、決闘にはうってつけの場所だがすでにそこは噂を聞き付けた生徒達で溢れていた なんたってあの色男ギーシュとあのゼロのルイズが呼んだ平民の使い魔が闘う、それだけ聞いても見る気を注がせる 「結構集まっているじゃない」「・・・・・・・・」 キュルケとタバサが火の塔側のギャラリーにつく 「ロムさん・・・、大丈夫かしら・・・・」 シエスタも心配して見に来ている、そして・・・・ 「ハァハァ・・・・、何よあいつ、あれだけ偉そうに言っておいて、まだ始まってないじゃないの!!」 あれだけ心配していたルイズもやはり来ていた ギーシュは真ん中に立っていたがそこにはロムは居ない、そしてそのまま時が過ぎた ギーシュが薔薇の花を掲げる 「諸君、僕はとある平民と決闘をする為にここに来た。しかし、肝心の平民はまだ来ていない。これでは決闘が出来ない・・・・」 ギーシュが続ける、その顔には笑みが浮かんでいた 「それは何故だと思う・・・・、そこの君!」 「・・・貴族であるギーシュに怖じけついたから?」 「皆はそう思うかい?」 周りがざわつき始める、まさか・・・・本当に逃げ出した・・・・? 周りがそんな推測をし始める 「彼は今頃になって闘う事が恐ろしくなったのだ、決闘に遅れるなどあり得ないだろう。 しかし僕はそんな事は気にしない次彼に会ったら暖かく迎えようと思う」 (ちょ・・・・ちょっと待ちなさいよ!なんでそう決めつけようとするのよ!) 「まああれだな、主人がゼロだと使い魔もゼロなんだな!」 (マリコルヌあんた何言ってるのー!) まあゼロだからな、ゼロだから仕方ないか、あはははは! 周りがそんな声をそんな事を口にし始めた (何でよ・・・・何でこうなるのよいつもこうなるのよ・・・・) 真っ赤になったルイズは早くここから抜け出しいと思うようになる (ふむ、まさかこうなるとは思ってはいなかったが取り敢えずよしとしよう、これで初勝利だ!) 何に勝利したかは読んでいる貴方に任せた! 「ではこの決闘!これでお開きに・・・・」 そう言おうとした瞬間であった!! 「待てぃ!!!」 「!!?」 突然の声に驚きを隠せない生徒達、彼らは一斉に声の出所を探し始めた ~握れば落ちる砂の一粒は元は巨大な岩石であった~ (いっ今のロムさんの声!どこから!?) シエスタもキョロキョロと当たりを見回す 「・・・・・・・・あれ」 「え?ってあれ!?」 タバサが杖を向けた先にキュルケが絶句する ~風によってそれは砕かれていったのだ~ 「あんた・・・・、何でそんな所にいるのよー!!!」 ルイズが叫んだ先は・・・・、風の塔の頂上に立つ人影に向けたものであった 「我は風となりて敵を討つ・・・・、 人、それを『風蝕』と言う!!」 「何者だ!?」 ギーシュが叫ぶ! 「お前に名乗る名前は無い!!とうっ!!!」 人影は頂上から飛び降り、着地、何事もなかったかの様に立っていた そこに居たのは、紛れもなくロム・ストール本人であった
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深夜まで困惑したままのルイズでした。そして、その原因となったドアは目の前に・・・ ドアを開ければ困惑からは開放されるかもしれないのですが、今のルイズにその行動をする勇気はありませんでた。 (ああ、悪夢だわ。こここ、こんな事ありえないわ。) ルイズは、頭からシーツをかぶり現実逃避を繰り返していた。 そうこうするうちにルイズに睡魔が訪れそのまま深い眠りへと誘われていったのでした。 翌朝、ドアが静かに開きある人物が入ってくるのでした。その人物はベッドまで行くとルイズをゆすり始めました。 「ルイズ・・」 その人物はおとーさんでした。 「・・・ん・・・ふにゅ・・・」 「ルイズ・・・朝」 「・・・あんた誰? あ、昨日召喚したんだった・・」 ルイズは被っていたシーツから顔を出すとおとーさんに話しかけ窓を一瞥しました 「まだ明るく無いじゃない・・・早いわよ」 そう言うとルイズは眠りにつこうとした。しかし、思い出したようにこう付け加えるのでした。 「そこに置いてある服洗濯しといてね」 そう言いながら、シーツから手を出して脱ぎ捨ててある服を指差すのでした。どうやらドアの事は忘れているようでした。 おとーさんは学園内をウロウロしていました。洗濯する場所がわからなかったのでした。もっとも、「自分の家」へ帰れば良かったのでしょうがそこまで考えつかなかった様でした。 おとーさんは運良く洗い場の方へ出ることが出来ました。更に運がいいことに親切なメイドさんと出会うことが出来たのでした。 「あの、どちら様で・・・あ、ミス・ヴァリエールの使い魔さんですね。白くて宙に浮いているゴーレムだって他のメイドか ら聞きました~」 「洗濯」 「え? あ、ミス・ヴァリエールから頼まれたのですね。でも・・・」 空を見上げるメイドが残念そうに 「今日は霧雨で・・・ お洗濯しても乾きませんよ。私も貴族様から頼まれた分があって困っているのですけどね・・・」 メイドはため息をつきながらおとーさんに話すのでした。 「その洗濯物も預かりましょうか?雨が降っていますから今日は無理ですけど、晴れたらすぐに洗濯しちゃいますから」 おとーさんはそのメイドに洗濯物を手渡すとお辞儀をしてどこかへ行こうとするのでした 「あ、私はシエスタって言います。後で声かけてくださいね~ 洗濯が終わっていたらお渡しますから~」 おとーさんは、シエスタの声に振り返り手を振るとそのままどこかへ消えてしまいました。 シエスタが洗濯を諦めて他の仕事に取り掛かろうとした時、突然爆発音が聞こえてくるのでした。しかし、ルイズの失敗魔法 だと考え何事もなくそのまま仕事に精を出すのでした。 しばらくするとシエスタは呼ばれたような気がしました。呼ばれた方を見るとおとーさんが居ました 「どうしたのですか?」 「晴れた」 おとーさんにそう言われ外を見るとたしかに霧雨は降っていませんでした。外に出て空を見上げると雲も無くいい天気です。 「あ、これならお洗濯できますね」 笑顔でおとーさんを見るシエスタでした。おとーさんは何かつぶやいています 「・・・の為ならエーンヤコーラ・・・」 シエスタは少し首を傾げていましたが、おとーさんも手伝うと言う事になり一緒に洗濯することになりました。 学園内では、先ほどの音で起きる者も居ましたがやはりルイズのだろうと言う事で特に気にする者も居ませんでした。 その時当のルイズは 「ん?何今の音???」 と起き上がり窓から外を見ました 「ん~、いい天気ね。あれ使い魔・・・洗濯に行かせたんだっけ・・・それにしても・・・」 ルイズはドアを眺めながらまた困惑してしまいました (ま、魔法なのかしら・・・でも、詠唱とかしてなかったし・・ なんで扉の向こうから使い魔以外の声がしたのかしら・・・) 昨日はドアを開ける勇気はありませんでしたが、今は少し違いました。 (ちょっと覗くだけなら大丈夫・・・よね) ルイズの中に好奇心が生まれどんどん大きくなっていきました 恐る恐るドアに近づくとドアノブを握り少しだけあけて中を覗いてみました。 おとーさんが部屋に帰ってくると、あのドアの前でルイズが失神していました・・・
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前ページ次ページルイズの魔龍伝 1.ゼロに喚ばれし「ゼロ」 少女は夢を見ていた 今まで見たことの無い夢 稲光が走る雷雲の中、巨大な黒い龍が飛んでゆく そして、その龍の背に乗っている少女 「(私は…どこへ行くのだろう)」 少女の想いを乗せて、黒い龍は雷雲の中を飛んで行った…… “彼”は目の前の状況を理解しようとしても到底出来るものではなかった。 「(人間…の少女?何だ?周りの奴も似たような格好…制服…?学校か何か?)」 旅の途中、目の前に突如現われた鏡のような物体。 異様な雰囲気に敵の罠かと思い剣をとっさに抜き斬りかかったら、 突如光が視界を覆い尽くし気づくとこの風景である。 抜けるような青空、そよぐ平原、後ろにそびえる大きく荘厳な建造物。 そして目の前にいるブラウスでスカート姿、マントに小さな杖を持った桃色の髪の少女。 その後ろにいる桃髪の少女と同じような格好の大勢の少年少女。 「ルイズの奴、変なゴーレムを召喚しちまったぞ!」 「でもなんか小さいな…こんなチビゴーレム見た事無いぜ」 「出来損ないが召喚するからこうなるんだよ、ルイズの奴にはお似合いのチビだな!」 後ろにいる少年少女の笑い声が聞こえる。 一体何がどうなっているやら、この状況を知るために彼は近くの少女に話しかけた。 「そこの少女、ここは一体どこだ?」 「ミスタ・コルベール!召喚のやり直しを要求します!もう一回だけ!」 「それは出来ない相談だミス・ヴァリエール。いいかい?このサモン・サーヴァントは 全ての生徒が二年生に進級する際に行う儀式であり使い魔を召喚する事なんだ。」 召喚、と少女と話していた禿頭の男性が言っていたのを彼ははっきりと聞いた。 「…おい」 「ですが!」 「くどいぞミス・ヴァリエール、ゴーレムでも呼び出したものは使い魔。 君と一生を共にするのだ、やり直しも当然利かない事は勤勉な貴女が良く知っているはずでしょう。」 「おい!」 「同級生にあそこまで言われてるんですよ!私は出来損ないのままではいたくないんです!」 「伝統は伝統、曲げる事は出来ない。さぁサモン・コントラクトを行いなさい。」 「えぇー!?」 「人の話を聞け!!」 彼が一喝するとミス・ヴァリエール、もしくはルイズと呼ばれた少女に ミスタ・コルベールと呼ばれた禿頭の男性、それと後ろで騒ぎ立てていた少年少女。 全てが急に雷に打たれた様に黙ってしまった。 「人を召喚!?ふざけるのも大概にしろ!俺は魔物や幻獣じゃない!ましてやゴーレムでもな! それを何だ!勝手に呼び出してこちらの都合のお構いもなしに話を進めて! まず呼び出したらそっちの名前を名乗って状況の説明ぐらいしてみろ!」 「え、あ…」 少女は正直混乱していた。呼び出した変なゴーレムが急に、しかも大声で喋ったのだ。 数回の失敗を重ねてやっと召喚したその使い魔がこれである。 昨夜の晩、黒い龍に乗った夢を見たのでれっきとした根拠とは言いがたいがかなりの自信もあった。 万感の想いを込めて召喚したその使い魔が、これなのである。 いきなり状況を説明しろだの俺はゴーレムではないだの、一体何がなにやら。 が、気圧されてるままというのは彼女のプライドが許さない。 「そそっ、そうね!使い魔に基礎的な知識を教えるのも主人の勤めよね!」 「(使い魔って何だ、俺は誰かに使役されるとでもいうのか!)」 彼はそう言おうと思ったがとりあえず状況を聞くだけ聞いてみる事に決めて黙り込んだ。 「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、名門公爵家である ヴァリエール家の三女よ、以後あんたのご主人様として私に従ってもらうからね。 そしてここはかの有名なトリステイン魔法学院、メイジを数多く輩出している名門中の名門ね!」 「おい、今“ご主人様として私に従ってもらう”と言ったな?」 「そうよ、召喚したあんたは私と契約して使い魔になるの、お分かりゴーレムさん」 「ふ…」 「ふ?」 「ふざけるなッ!!」 「ひゃぁっ!!」 桃髪の少女、ルイズの前で腕組みをした彼は一喝した。 「貴族だか何だか知らんが俺はそんなものに従う義理もなければ理由も無い、さらばだ」 ぽかんとする一堂を置いて彼は彼女達を背に歩き出す。 「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!」 「旅の続きをする、ラクロア王国のある方角はどこだ?」 「ラクロアぁ?そんな国小国でも聞いた事無いわよ、アンタどっから来たのよ?」 「俺の方こそ聞くがトリスティンとはどこの地方の国だ? 俺も長い間旅をしているがこの国名は初めて聞いた」 「ハァ?喋るゴーレムだから知識があるかと思ったら全然当てにならないじゃないのよ」 今のやりとりで彼は心の中でとても引っかかりを感じた。 「(待て、いくらなんでもラクロアを知らないのはおかしいぞ! ナイトガンダムに纏わる数々の伝説の発祥地、ラクロア騎士団といえば かのアムロ騎士団長をはじめ人間、ユニオン族様々な腕利きの騎士を輩出した かなりの知名度を誇る王国!人間族でもユニオン族でも知らぬはずが無い!)」 彼の中で思考が加速する、彼女が挙げる全く知らない国、自分の挙げる国を全く知らないという彼女。 自分の中の、あまりこうだと決定したくない答えを確かめるため彼は彼女に聞いた。 「…ここはスダ・ドアカ・ワールドではないのか?」 「何それ?知らないわよ」 決定的である。この返答から導き出される答えは一つであった。 「俺は……異世界に来てしまったというのか!」 「ミス・ヴァリエール、早くコントラクト・サーバントを。 今日の召喚は貴女が最後ですので早く終わらせなさい。」 「はーい…仕方が無いけどゴーレムならまぁ、抵抗無く出来るかしら? 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え我が使い魔となせ」 これからどうしようか考え事をしている後ろでなにやらルイズとコルベールが喋っている。 使い魔と聞こえたのでまだ自分を使役しようと算段しているのであろう、と彼は考えていた。 「だから俺は使い魔なんかやらな…」 「いい事?ゴーレムとはいえこんな名誉な事、あるもんじゃないんだからね」 彼が断りながら振り向くと何故か顔が赤いルイズが彼の口?のような赤い出っ張りに そっ、と口をつけた。 「なっ、何を……すっ、ぐああああああああっ!!」 今まで感じたことの無い痛みを右腕に感じた彼は思わず呻きを上げてしまう。 「はい、おしまい。全くゴーレムの癖に痛みまで感じるなんて何なのかしら?」 「ぐっ…はぁ、はぁ…」 「珍しいルーンだね、後でスケッチさせてもらうよ」 近寄ってきたコルベールがそう言うと彼の右手を持ち上げてまじまじと見つめる。 確かに彼の右手には何か紋様のようなものが刻まれていた。 「契約完了ね、ゴーレムさん」 「だからゴーレムじゃない!俺はゼロ、ユニオン族のゼロガンダムだ!!」 かくして異世界からの来客、ゼロガンダムは 半ば強引に少女・ルイズの使い魔にさせられたのであった。 ――――――――そのはるか上空、浮遊大陸さえ手に取るようなぐらいの高度で“それ”はいた。 「頼んだぞ…正義の雷、聖龍の騎士よ…いずれ時満ちれば、再び舞い戻ろう……」 悠然とどこかへ飛んでゆくそれは、黄金の龍であった。 前ページ次ページルイズの魔龍伝
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前ページ次ページルイズの魔龍伝 2.異世界の夜に 「普通だったらこの世界に存在する幻獣その他もろもろを呼び出すの。 あんたみたいな良く分からないのが出てくるなんてトリステイン魔法学院始まって初めての事だわ。」 「しかし驚いたな、俺のような姿をした者は本当にいないのか…」 「むしろアンタみたいなゴーレム、どこから出てきたのか私が知りたいぐらいよ」 ルイズの自室、高級そうな調度品が所々に置いてあり貴族のいる部屋、というのが何となく伺える。 ベットに腰掛けるルイズの目の前にはどっしり胡坐をかいて腕組みをしているゼロガンダムの姿があった。 窓から差す午後の日差しも沈みかけて鮮やかなオレンジに色になっている、そんな時間の事である。 「それはいいが…俺の事はゼロと呼んで欲しいのだが…どうしても駄目なのか?」 「絶対にいや」 「ゼロのルイズと呼ばれてるのに何か関係あるのか」 「うるさい!次に同じ質問したら壊すわよ!」 「…ふぅ」 これで二回目の問いかけであったがやはりルイズはむっとした顔で聞き入れてくれなかった。 サモン・サーヴァントはこの日の授業の最後の科目であり 終了後は使い魔との交流という事でルイズのクラスは他より早く放課になっていた。 なのでルイズもゼロを連れて部屋へ戻って使い魔についての説明をしていたのである。 「材料の調達は地理を知るのにいいし、必要なものは君が教えてくれればいいからな」 「うん」 「守る…これも仕方が無い、この世界を知るためにしばらくここに身を置く以上勤めは最低限は果たそう」 「うんうん」 「だが、何で俺が掃除雑用下着の洗濯までせねばならんのだ!」 「だって使い魔の勤めだもの」 軽く怒っているゼロにしれっと言い放つルイズ。 「断る」 「義務」 「…埒が空かんな。仕方が無い、話を変えて俺の事も少し話そう。」 「じゃあ聞かせてもらうわよガンダム」 掃除雑用下着の洗濯を巡る攻防に終わりが付かないと判断したゼロは話題を換え 自分の事について話す事にした。これで理解してもらえば下着の洗濯だけは 避けられるかもしれない、そう信じていた。 「俺の名前は…まぁ知っているか、これでもユニオン族というれっきとした種族の一つだ。」 「しゅ、種族ぅ!?アンタってゴーレムじゃなかったの!?」 「…召喚された時も俺はゴーレムじゃないと言ったぞ」 「だってアンタみたいな種族なんて聞いた事無いわよ。 どこかの高名なメイジが作った自意識があるゴーレムか何かかと思ったわ。」 「それで、俺はこの世界とは別の世界であるスダ・ドアカからやってきたって訳さ。」 ルイズの顔が一気に胡散臭いものを見ている顔になる。 「異世界?全然信じらんない」 「君が信じようが信じまいが俺はスダ・ドアカという世界から来た、それだけだ。」 「…一応そういうことにしておくわ、ゴーレムさん」 下着洗いを回避しようとするならば多少の事は我慢する必要があった、ゴーレム扱いもやむなし。 そう思いつつゼロはルイズの言葉を流しつつ更に説明を続ける。 「あと俺はまぁ…騎士だ、己の剣の冴えで戦う者。流石に騎士ぐらいはこの世界に存在するだろう」 「それならいるわね、あんた自身は魔法とかは使えないの?」 「無縁だな、とりあえず君を守るという事なら出来る実力ならあるさ。」 「ふーん 本当はかなりの事が出来るのだが正直に話した所で絵空事に取られるだけだろうと考え ゼロはとりあえず騎士、という事にした。 あまり力はひけらかさない方が良い、力とは良くも悪くも人を変えてしまうものだという 考えもあっての事ではあるのだが。 「(ゴーレムかと思ったら良く分からないし魔法は使えないっていうし…)」 そっけない受け答えをしながらも内心ルイズは落胆していた。 自分の望んでいた使い魔のイメージとはまるでかけ離れていたのもあるが 金のような鎧に妙なと見た目で、しかもゴーレムにしては 身長がルイズよりやや大きいぐらいの小ぶりな大きさ。 「(…夢と違うじゃないのよ)」 あの夢はなんだったのか、自分を乗せて雄大に飛ぶあの黒い龍はどこへ? 彼女の疑問は尽きなかった。 「という事で下着の洗濯はやってもらうから」 「なぬっ!」 結局ルイズはゼロに下着洗いを命じたのであった。 「…これは何だ?」 「何ってあんたの食事よ」 日もとっぷり落ちて夕餉の時間、大きいテーブルが三つ並び荘厳な飾り付けが施された 『アルヴィーズの食堂』に通されたゼロが目にしたものは 床に置かれた皿と、申し訳程度に小さな肉片が浮かんだ琥珀色のスープ、そしてその皿の隅っこに ちょこんと置かれた小さいパン二切れであった。 「俺の席はどこだ?」 「何言ってるのよ、あんたは使い魔だから床で食べるの」 「…」 「本当は使い魔なら外で食べるんだからね、それだけでもありがたいと思いなさい。 っていうか物を食べるゴーレムなんて初めて見るわよ」 呆れ顔になってるゼロの心境を察してか止めを刺すつもりなのか ルイズの容赦ない一言が炸裂する。 「…」 「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!」 「使い魔は使い魔らしく、俺も外で食べる事にするよ」 そう言ってゼロはスープとパンの乗った皿を持つと食堂を後にしてしまった。 当然後に残されたルイズは憤慨していた。 「なっ、なんなのよアイツ!次からは床じゃなくて外に用意してもらうようにしてやるから!」 「大きい月が二つ…か、俺も随分遠い世界に来てしまったもんだな…」 校舎の外、多数の生徒の使い魔が集まりそれぞれのエサを食べている中 どっしり座ったゼロは月を眺めながらパンをかじりスープをすすっていた。 この世界における自分の待遇とスダ・ドアカ界には無い宙に浮かぶ二つの月が 自分が異世界にいるという事をより実感させてくれる。 「文句は言えんが…腹に据えかねるものが…っと、もう空か」 あっという間に食べてしまい目の前には何も無い皿しか残っていなかった。 物足りなさを感じつつも戻ろうとした時、自分のマントに何か違和感を感じたゼロ。 振り返ると尾に炎を灯た真っ赤で、結構大きなトカゲが彼のマントを引っ張っていたのである。 「きゅるきゅる…」 「中々立派な火竜だな、こっちでいうとサザビードラゴンかそのあたりか?」 そのトカゲは自分の足元にあった何かの生肉を加えてこっちに差し出してくる。 「…もしかして俺にくれると?」 「きゅる」 「いいよ俺は。その気持ちだけ有り難く受け取っておくさ」 大トカゲの頭を撫でたゼロを見てたいた他の使い魔達も自分が食べていた餌を運んで来た。 何かの生肉をはじめとして草や虫、ミミズなど野性味溢れる餌がゼロの前に積まれてゆく。 「いや、俺が足りないなとは思ったけど別にそこまでは欲しくないぞ!いいから!お前たちで食え!」 ゼロは皿を手に取ると熱烈的な使い魔達から逃れるように再び食堂へと戻っていった。 その時、右手のルーンがぼんやり光を放っていたのにはゼロ自身も気づいてはいなかった 「(ちょ~っと調子が狂ったけど一日の最後こそは きっちりと主従関係を叩き込んで締めないとね!)」 一日も終わり就寝の時間、ルイズは決意を固めながらゼロと自室まで歩いていた。 「さて、寝る場所だけどあんたはここね!こーこ!」 「床か?」 「そう、使い魔だから当っ然床!これ以上ない位床よ!」 ドアを開けた途端から高圧的な態度で床を指差しゼロに話すルイズ。 「(いくらなんでもこれなら私の立場が上だって気づいて…)」 「そうか、すまないが鎧を置かせて欲しい」 「え?えああそそっ、そうね、そこのクローゼットの隣に置けばいいんじゃないかしら?」 「悪いな」 今まで流浪の身であったゼロにとっては野宿は当たり前、ましてや敵の気配も無いここなら どこであろうと問題なく眠りに就けるのであった。 ルイズの企みはあっけなく幕引き。目の前で鎧を脱いで指定した場所に置くゼロの横で 同じく服を脱いでそこら辺に投げるルイズ。 「ルイズ」 「何よ、ご主人様と呼びなさいって言ってるでしょうガンダム」 「女の子なら多少は恥じらいを持った方がいいぞ」 「使い魔、しかも人間じゃない奴に見られても別に何とも思わないわよ!」 そういってさっさとネグリジェに着替えた彼女はすばやく布団に潜り込んで指を鳴らすと 部屋を灯していたランプも消えてしまった。月の明かりだけが部屋に蒼く差し込む。 「使い魔の説明の時にも言ったけどそれ、明日洗っといてね」 先ほど脱いだ下着を投げ口早に言うとそれっきり彼女は一言も喋らなくなった。 「(やれやれ、とんだじゃじゃ馬娘だ)」 ゼロは脱いだ鎧にかかっていた自身のマントをひったくり、それに丸まって床に横になった。 「(ユニオン族のいない異世界…か)」 心に去来するのはかつての戦いの記憶。 強大な力を持った遺跡、ドゥームハイロウの力によりユニオン族が抹消され 幻魔皇帝がザンスカール族を率い人間を統制支配する悪しき世界。 生き残った唯一人のユニオン族であるゼロは受け継がれた雷の技と 一族に伝わる神の獣、龍機ドラグーンを用いこれに挑んだ。 雷の奥義にて召喚された城は巨人となりて幻魔皇帝と戦い、抹消されたはずの仲間も 精神のみの状態で現世に舞い戻り自身に力を与えた。 集う力はついに幻魔皇帝を討ち破り、消えたユニオン族をこの世に再び戻し平和を取り戻した…。 「(雷龍剣よ、俺はこの世界でどうすればいい?)」 かつての戦いが思い浮かんでは消えていき、その意識も眠りの中にゆっくりと落ちていった。 彼の、長い一日はこうして終わりを告げたのである。 前ページ次ページルイズの魔龍伝
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コダマ名 HP 攻撃 防御 速度 合計 属性1 属性2 攻撃属性 弱点 耐性 スキル 必要アイテム ちびルイズ 85 75 60 50 270 地 - 地風 水樹氷 雷毒岩 - ルイズカード Hルイズ 130 85 90 65 370 地 風 地風鋼 氷水 雷地闘毒虫 夢想時空 祝福の霊珠 ※青文字は属性一致、赤文字は重複弱点、緑文字は重複耐性、灰色は無効、(括弧内)はスキル効果あり ちびルイズ.gif Hルイズ.gif ちびルイズ Hルイズ スキル 夢想時空 ターン終了時、自分の速度がSLv×2%上昇します。 スペル スペル名 属性 威力 消費 詳細 必要銭 ちびルイズ Hルイズ 幻想怪奇弾幕 地 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ バーティカルホライズン 地 100 30 通常攻撃(初期) 20000銭 ○ ○ 黄泉比良坂強行突破 地 120 40 相手の防御を20%下げます。 100000銭 ○ ○ 地 150 50 相手の防御と速度を20%下げます。 禁呪 - ○ エーテルの風 風 80 20 通常攻撃 3000銭 ○ ○ エオリアンスペース 風 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ 霊天停止 風 120 40 相手の速度を20%下げます。 100000銭 - ○ 風 150 50 相手の速度を50%下げます。 禁呪 - ○ 白銀の車輪 鋼 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ 魔界急行片道切符 鋼 100 30 自分の速度を20%上げます。 20000銭 - ○ 鋼 120 40 自分の速度を30%上げます。 禁呪 - ○ カード効果 アイテム名 装備時効果 契約コダマ 入手(金額) 備考 ルイズカード HPが20増加します。 ちびルイズ 小吉印の福袋・アイテムショップ(200000銭) 4-4クリアでショップ追加